岐阜県羽島市の公立歴史・映画資料館

本館は歴史民俗資料館と
映画資料館が併設され、
平成8年2月23日にオープンしました。
特に全国的にめずらしく、
大型映写機や新旧の映画ポスターを
多数所蔵しています。
本館では、毎月第2土曜日に、一日2回、映画を上映しております。映写機のカタカタという音を聞きながら、昔懐かしい映画をご覧になれます。毎年、12月、1月に来館された皆さんにアンケートをとり、リクエストが多かった作品を中心に12作映画を選定しております。
企画展『川辺弘一 映画コレクション展』のお知らせ
2023年6月23日。京都市在住の川辺様より弊館にメールが届きました。
内容は映画資料寄贈に関するご相談でした。資料の持ち主は実父とのことで、87歳を迎えるにあたりコレクションの整理をしたく、どこか引き取り先を探しているとのことでした。遠方の京都の方からのお申し出に畏まりながら返信を差し上げたところ、過日資料の一部とともに二人でご来館いただけました。
お目にかかった持ち主の弘一様は足腰がしっかりとしている上に滑舌も滑らかで、とても87歳とは思えないエネルギッシュな方でした。お話では小学生のころからジョン・ウェインの大ファンで、西部劇を中心にポスターやスチル写真、プログラム、プレスシートなどを集めてこられたとのことでした。持参されたコレクションを拝見すると写真はメモ付きでアルバムにきちんと整理され、プログラムやプレス類は分類が施され大型のクリヤファイルに収められていました。新聞や雑誌のスクラップも多彩で、一目で類を見ない凄いコレクションであることが分かりました。弊館からはこれまでの資料収集や活用の実績をお話ししたところ、「それならば・・」と寄贈の旨を申し出てくださいました。
その後具体的な受け入れ方や運搬の方法などの相談をメールで行い、最終的に寄贈品目のリストを送っていただけることになりました。リストの到着は大量であることから少し時間がかかりましたが全品お預かりすることとし、10月1日にワゴン車2台で京都へ向かいました。向かった先は京都市内に建つマンションでした。映画ポスターやアルバムが詰められた幾十もの段ボール箱で一台を埋め、市販品や家で録画したビデオテープ、DVD及びレコード、書籍、手作りのパネルなどでもう一台も埋めて帰ってきました。
弊館では後にパソコンで検索できるよう、寄贈していただいた資料を独自の書式で登録することになっています。寄贈していただいたポスターやパンフレットなどを一品ずつ写真撮影し、作品名や製作年、出演者名などの情報を添えて登録する作業を現在も継続中ですが、資料を拝見している内に企画展示のテーマが次々と浮かんできました。川辺氏のコレクションで目を引くのは、ジョン・ウェインの資料なら何でも揃っていることと、なかなかお目にかかれない1940年代から70年代の外国映画の資料がたくさんあることです。そこで、本年度は下記の通り前半と後半2回に分けて川辺氏の資料を紹介する企画展を開催することとしました。
前半 令和7年4月 1日(火)~5月18日(日)
ジョン・ウェイン展
後半 令和7年5月31日(土)~7月21日(月・祝)
ハリウッド黄金時代展
1940年台から70年台にかけて大半の外国映画はスター中心で、小道具や大道具を始め乗り物なども実物を使って製作されていました。しかし、21世紀の今日ではコスチュームに包まれた超人やロボットが主人公で、アクションなどはCGで製作される映画ばかりになりました。おかげで、アベンジャーズやアバターのスペクタルシーンは息を呑むほどの迫力なのに、演じている俳優の名前は覚えられなくなりました。
若い人たちにとってジョン・ウェインやジェームス・スチュアート、ビビアン・リーやエリザベス・テーラーの名前は馴染みが薄いかもしれませんが、「駅馬車」や「裏窓」、「哀愁」や「ジャイアンツ」といった名作はご存知でしょう。二つの企画展示を通してハリウッド全盛期の映画や多くのスターに触れていただき、映画の愉しみ方を再発見していただければ幸いです。
本館がある羽島市の注目すべき歴史と民俗芸能をご紹介します。竹ヶ鼻城・美濃路などの歴史関係、竹鼻のまつり・代々まつりなど民俗芸能関係。ぜひご覧ください。
住 所 | 〒501-6241 岐阜県羽島市竹鼻町2624-1 |
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T E L | 058-391-2234 |
F A X | 058-391-7663 |
開館時間 | 午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
休 館 日 | 毎週月曜日祝日の翌日年末 年始(12月28日~1月4日) |