昭和という時代は大きな戦争をはさんで、とても長くて、近い時代でありました。ものが足りない時代からものが有り余る時代へと進行した時代でもありました。高度経済成長期に突入し、大衆消費社会の到来となり、国民のライフスタイルは大きく変化しました。20年代にはラジオくらいしかなかった家庭電化製品も、30年代の終わり頃には、テレビ、洗濯機、電気炊飯器、冷蔵庫がそろい、40年代にはカー、クーラー、カラーテレビが登場して来ました。50年代になるとものは多様化し、50年代前半にはVTR、ヘッドホーン型ステレオ、デジタルウオッチ、ストロボ内臓カメラ、50年代後半には、CDプレーヤー、ポケットテレビ、ビデオ・ディスクプレーヤー、パソコン、ファミコン、ワープロ、60年代前半は衛星テレビ、電子楽器、携帯電話が次々と登場しました。
 一方、昭和30年代の半ばごろから、マイカーブームが到来し自動車運転免許の取得者が大幅に増加しました。昭和45年には4世帯に1台の割合で保有されました。所得の伸びは同時に余暇の利用、レジャーや趣味へ投資する志向が高まりました。国民生活に経済的なゆとりが生まれていました。
誰もが一度はあこがれていたものに、カメラがありました。昭和30年代に発売されたニコンやペンタックス一眼カメラは、当時としては高嶺の花でした。やがて昭和40年代になるとこうしたカメラを所持している人をよく見かけるようになりました。そして、さまざまなカメラが発売されるようになると修学旅行の学生にもカメラの携帯が目立つようになりました。さらに、プリント代金も格安になり、家庭でカメラを使用する頻度は益々多くなりました。子どもが生まれると盛んに撮影し、アルバムに残しておきました。そして、次は8ミリカメラからはじまる動画の世界です。ビデオデッキが各家庭に設置され家族で楽しむ団らんの場となりました。一方、結婚式場では結婚式の一部始終をビデオカメラに治め、記念に残しておくことが常識のようになっていました。
 さて、皆さんのご家庭のアルバムは、誰がどんなカメラで撮影されたものでしょうか。昭和に活躍したカメラにはどんなものがあったのでしょうか。今回の企画展では昭和時代に使われていた各種のカメラ、ビデオカメラなどを集めてみました。さらに、専門の写真屋さんから当時使用されていた「業務用のカメラ」をお借りしています。展示品の中には皆さんが実際に使用されたものやご存知のものもたくさんあると思います。どうぞカメラを通して昭和のよき時代を振りかえってみて下さい。
 また、今回の企画展は児童が『昔のくらし』を学習するために参考となるような展示にも心がけました。特に①昔の学校で使用されていた教科書②子供たちの日常の服装③夏の蚊帳のある生活など本館の所蔵品のなから選択して展示しました。
 最後に、この企画展に快くご協力とご指導をいただいた有限会社フォトスタジオ青山様、ナーサ株式会社様、岩田肇様はじめ関係者の皆さんに深甚なる謝意とお礼を申しあげます。
 
 貴重な珍しいカメラ・ビデオ

Rolleicord 昭和8年製

マミヤC220 昭和43年製

HASSELBLAD 500CC
スウェーデン製
昭和30年代~40年代頃 

ROLLEFLEX SL66E
ドイツ製
昭和57年製


映写機8mmプロジェクターl
CHINON Sound 6600
Magnetic&Optica


映写機8mm絵テレビ型&投影式両用
eumig R2000

ペンタックス6×7
昭和44年製

ミノルタXE 昭和49年製
 
パナソニックAK-450
昭和63年製
 
ナショナルWv-888
昭和60年製
   
       

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